機能性ディスペプシアとは
機能性ディスペプシアとは、以下のような症状が長期間続いているにもかかわらず、検査で原因となる明らかな異常が見つからない疾患です。
- 胃もたれ
- 心窩部痛(胃やみぞおちの痛み)
- 食後の不快感
- 早期飽満感(すぐに満腹になる)
機能性ディスペプシアの原因
機能性ディスペプシアは、以下のようないくつかの要因が重なって発症するものと考えられています。
- 胃・十二指腸運動能異常
- 内臓知覚過敏
- ストレス
- 感染性胃腸炎の既往
- 生活習慣の乱れ(運動不足、睡眠不足、早食い)
機能性ディスペプシアの検査
問診では、症状や食生活、内服歴などについて伺います。
その上で、胃潰瘍・十二指腸潰瘍などの疾患を除外するための胃カメラ検査、必要に応じて血液検査やピロリ菌検査、超音波検査、腹部CT検査などを行います。
機能性ディスペプシアの治療
ピロリ菌の除菌治療
ピロリ菌の感染が認められる場合には、除菌療法を行います。
生活習慣の改善
食べ過ぎや飲み過ぎ、睡眠不足、生活リズムの乱れなどがある場合には、改善のための指導を行います。
薬物療法
胃酸の分泌を抑える薬、胃の働きを改善する薬などを主に使用します。消化管の運動を改善するアコチアミドも有効です。
また抗不安薬や抗うつ薬、漢方が有効になることもあります。