胃炎(急性・慢性)とは
急性胃炎はストレスや薬剤などが原因で起こります。
急なみぞおちの痛み、吐き気や嘔吐の症状が現れます。
慢性胃炎(萎縮性胃炎)は主にピロリ菌の感染が原因で起こります。
症状がないことが多いですが、胃の荒れが悪化すると胃潰瘍や胃癌が起こりやすい状態となります。
胃炎の原因
急性胃炎
ストレス(精神的・肉体的)
薬剤
非ステロイド抗炎症薬(NSAIDs)、ステロイド、抗菌薬、抗悪性腫瘍薬、経口糖尿病薬
アルコール
食事
唐辛子・にんにく
感染症
アニサキス、ピロリ菌、サイトメガロウイルス
慢性胃炎
胃炎の検査
問診では、症状や食生活、内服歴などについて伺います。
その上で、胃カメラ検査を行い、診断します。ピロリ菌感染が疑われる場合は、ピロリ菌の検査を追加します。
胃炎の治療
急性胃炎の治療方法
誘因の除去
全例で原因を特定できるわけではありませんが、治療の基本は誘因の除去(内服薬の見直し等)です。
薬物療法
胃酸の分泌を抑える薬や胃粘膜を保護する薬を用います。
生活習慣指導
必要に応じて、食生活、禁煙などについての指導を行います。
慢性胃炎の治療方法
ピロリ菌の除菌
ピロリ菌の感染が認められる場合には、除菌療法を行います。
生活習慣指導
必要に応じて、食生活、禁煙などについての指導を行います。
慢性胃炎は放置してもいい?
胃がんになる確率は?
ピロリ菌に感染していない人に比べ、感染している人の胃癌リスクは15倍以上といわれています。ピロリ菌感染を放置していると、胃粘膜萎縮が進行し(萎縮性胃炎)胃癌のリスクを高めてしまいます。
ピロリ菌の検査を受けたことのない方は、早めに検査を、そして必要に応じて除菌療法を受けることをおすすめします。