- 大腸ポリープとは?
- 大腸ポリープが「がん」になる確率
- 大腸ポリープの治療(切除)は日帰りでの手術が可能です
- 大腸ポリープ切除後の痛みと注意点
- 大腸ポリープ切除後の食事
- 切除できない大腸ポリープの大きさは?
- 費用
大腸ポリープとは?
大腸ポリープとは、大腸粘膜が隆起し、いぼのようになったものを指します(一部、平坦なものも見られます)。
ポリープの種類、できた場所によって異なりますが、大腸ポリープの一部は、将来的にがん化することがあります。そのため、まだ小さいうちに切除しておくことは、大腸がんの予防にもなります。
当院では、大腸ポリープの日帰り切除手術を行っております。
症状
大腸ポリープには、基本的に症状がありません。肛門付近にできた場合には血便が見られることもありますが、他の疾患との鑑別のためにも、大腸カメラ検査が重要になります。
原因
大腸ポリープができる主要な原因に、遺伝子異常が挙げられます。正常な粘膜が遺伝子異常によってポリープを形成するものと言われています。
また、食事の欧米化(高タンパク・高カロリー)、飲み過ぎ、喫煙、肥満なども、大腸ポリープのリスク要因となります。
その他、大腸がん・大腸ポリープの家族歴がある、50歳以上であることも、大腸ポリープのリスクを高めると考えられます。
大腸ポリープが「がん」になる確率
大腸ポリープががん化する確率は、大腸ポリープの大きさと比例します。
5~8ミリの大腸ポリープのがん化リスクが3%以下である一方、20ミリを超えると約50%まで上昇します。
小さければがん化しない、大きければがん化すると言い切れるものではありませんが、確率の観点から見ると、小さいうちに切除しておくことで、そのリスクを軽減することができます。
大腸ポリープの治療(切除)は日帰りでの手術が可能です
新宿消化器内科クリニックでは、大腸ポリープの日帰り切除を行っております。
大腸カメラ検査の際に発見次第ポリープを切除するケース、他院で見つかった大腸ポリープを当院で切除するケースがあります。
ポリープの種類に応じて、以下の術式を使い分けます。なお説明の中で出てくる「スネア」とは、内視鏡の先端から出す金属製・輪っか状の器具のことを指します。
ポリペクトミー
ポリープの茎にスネアを引っかけ、高周波電流を流して焼き切る方法です。
EMR
平坦なポリープに適用される術式です。
粘膜の下に薬液を注入することでポリープを持ち上げ、高さを出したところにスネアを引っかけ、切除します。
ESD
ポリープが大きいとき、EMRで持ち上がらないときに適用される術式です。
粘膜の下に薬液を注入後、電気メスで周辺の粘膜を切開し、ポリープを剥離させるように切除します。
大腸ポリープ切除後の痛みと注意点
切除後、痛みはある?
大腸粘膜には神経がありません。そのため、切除中も、切除後も痛みはありません。
注意事項
痛みがない一方で、出血などの合併症のリスクが存在します。
そのため、切除後1週間ほどは、以下のような点にご留意ください。
- 激しい運動・飲酒を控える
- 前かがみなど、腹圧の上昇する姿勢、動作をなるべく控える
- 長時間の運転、飛行機による出張、旅行をしない
お風呂については、切除当日はシャワーでお済ませいただき、翌日からは入浴が可能です。ただしその場合も、1週間程度はぬるめのお湯に、短めに浸かる程度に留めましょう。
大腸ポリープ切除後の食事
食事上の注意
大腸ポリープ切除後1週間は、なるべく消化の良いものを食べるようにしてください。
特に手術当日と翌日は、ラーメンやカレー、脂の多いステーキなどの高脂肪食、唐辛子などの刺激物をお控えください。また飲み物については、水・お茶であれば通常通り飲んでいただけますが、牛乳など色のついたもの、アルコールはお控えください。コーヒー・紅茶についても、ミルクを入れないようにしてください。
おすすめの食事は、うどん、食パン、よく煮込んだ野菜スープ、玉子丼、みそ汁、白身魚などです。
切除後いつから普通の食事が食べられる?
手術の翌々日からは、ほぼ通常通りの食事が摂れます。
ただし、高脂肪食、刺激物、飲酒は引き続き、1週間程度お控えいただくのが安心です。
切除できない大腸ポリープの大きさは?
当院では、原則として1センチ未満のポリープのみ切除しております。
1センチ以上の大腸ポリープが見つかった場合には、提携する病院をご紹介させていただきます。
費用
メニュー | 料金 |
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初診/再診料・検査食・採血 | 円 |
大腸カメラ検査 | 円 |
病理細胞検査 | 円 |
大腸ポリープ切除 | 円 |