胃ポリープ

胃ポリープとは

胃ポリープとは

胃の粘膜上に生じた限局性隆起病変の総称です。
そのほとんどを胃底腺ポリープと過形成性ポリープが占めています。

胃底腺ポリープ

多くがピロリ菌未感染の胃にみられます。
胃酸の分泌を抑える薬であるPPIの長期内服が発生に関与するといわれています。
癌化は極めて稀なので、経過観察は不要です。

過形成性ポリープ

多くがピロリ菌感染の胃にみられます。ピロリ菌除菌後に消失ないしは縮小するものもあります。
癌化のリスクがあるため、経過観察が必要です。

胃ポリープの症状

ほとんどの症例で症状はありません。
過形成性ポリープは血管が豊富な病変であり、サイズが大きいものでは出血し貧血症状を起こすことがあります。

胃ポリープの診断

胃のバリウム検査(胃透視検査)

胃のバリウム検査(胃透視検査)で発見される場合もありますが、胃カメラ検査を行い直接胃内を観察しポリープの表面構造を詳細に観察することにより診断します。

胃ポリープの治療

胃底腺ポリープ

家族性大腸腺腫症に関連しない、胃底腺ポリープであれば治療の必要はありません。

過形成性ポリープ

ポリープの表面構造を詳細に観察し、腫瘍性変化のないことを確認します。
ピロリ菌感染が陽性の場合は、除菌療法を行います。約80%は除菌によりポリープの消失ないしは縮小が報告されています。
ポリープからの出血があり、貧血などの症状がある場合は内視鏡的に切除することを検討します。

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