過敏性腸症候群(IBS)

過敏性腸症候群とは

過敏性腸症候群の症状チェック過敏性腸症候群とは、腹痛と便通異常(便秘、下痢)が長期にわたって続いているにもかかわらず、検査で原因となる明らかな異常が見つからない疾患です。ひどくなると、QOLを大きく低下させることがあります。
10~20代にもっとも多く、加齢とともに減少します。 はっきりとした原因は分かっていませんが、適切な治療によって日常生活における支障を軽減することが可能です。

過敏性腸症候群は、便の性状と頻度から4つのタイプに分類されます。

  • 下痢型
  • 便秘型
  • 混合型
  • 分類不能型

男性は下痢型、女性は便秘型が多い傾向です。

過敏性腸症候群の原因?

ストレス、腸内細菌などが関連するといわれています。感染性胃腸炎に罹患した後に発症することもあります。

過敏性腸症候群の症状?

  • 腹痛
  • 便秘
  • 下痢
  • 吐き気、嘔吐
  • 胸やけ
  • 食欲不振
  • 抑うつ
  • 意欲低下

過敏性腸症候群の検査

問診では、症状や生活習慣、既往歴などについて伺います。
その上で、血液検査、尿検査、便潜血検査、大腸カメラ検査などを行います。
これらの検査所見がいずれも正常であることを確認し、大腸癌や炎症性腸疾患等を除外することが重要です。
国際的な診断基準として下記が用いられています。

RomeⅣ基準

最近3ヶ月間、月に4日以上腹痛が繰り返し起こり、次の項目の2つ以上があること。
1. 排便と症状が関連する
2. 排便頻度の変化を伴う
3. 便性状の変化を伴う
期間としては6ヶ月以上前から症状があり、最近3ヶ月間は上記基準を満たすこと

過敏性腸症候群の治療

適切な治療によって症状をコントロールすることが可能です。
通常はまず生活習慣の改善に取り組み、必要に応じて薬物療法を取り入れます。

生活習慣の改善

食事療法

食事療法

規則正しく食事をとること、十分な水分摂取が大切です。
脂っこい食事、カフェイン、香辛料、乳製品は控えましょう。

運動療法

運動療法無理のない範囲で、身体を動かしましょう。

薬物療法

排便をコントロールする薬や腸管の機能を調節する薬などを用います。
お薬にも、合う、合わないがあります。経過をみながら、薬の種類を変更するなどして、患者様お一人おひとりに合った治療ができるよう努めて参ります。

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